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模型班

ORIGINAL DESIGN DRAWING

模型班の2018年度の最終目標が「ガソリンカーの模型の作成」でしたが、活動開始当初の課題の一つにガソリンカーの図面がないというものがありました。模型作成にあたり車体の大きさや車輪の直径などは資料からわかっていましたが、それ以外のことはほとんどわからず模型を作るには情報が足りず設計図を探すところから始めました。
ガソリンカーを運行していた琴電と川崎車輛の後身である川崎重工をはじめとして国立公文書館などに問い合わせを行い、その中の一つに埼玉県の鉄道博物館がありました。問い合わせ先のほとんどは「戦争で焼失した」と返信が返ってくる中、鉄道博物館からは「こちらでは知識がなく判別できないので直接見てほしい」との返信があり現地調査を行った結果ガソリンカーの設計図と思わしきものを発見しました。その後、製造元の川崎重工に問い合わせた結果、本物との確認が取れ正式に発見となりました。
発見した設計図は鉄道博物館の資料であるため、この場で公開することができません。

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※かわりに現地調査の移動に使用したきっぷを掲載しておきます。

3D MODEL (3D CAD DATA)

発見後、3DCAD(Computer Aided Design)(コンピュータ支援設計)を用いて3Dモデルの作成に香川大学の先生方に協力していただきながら取り組みました。メンバーで3DCADを使用できるのが一人しかいなかったため、台車などの足回りは香川高専のメンバーが担当し車体は香川大学の先生方にお願いしました。
2019年1月中旬までにモデルを完成させ、最終目標である模型の作成へとつなげました。

※画像は香川大学の先生方が作成された車体と、学生メンバーが作成した足回りを合わせたデータです。
 

スクリーンショット (97).png

3D MODEL (3D PRINTER MODEL)

作成した3DCADモデルをもとに3Dプリンターを用いて模型を作成しました。2018年度は3Dプリンターの良さを引き出すため実車の色(ハイカラな緑という説が有力)ではなく白色で作成しました。
1/20スケールで作成し、3Dプリンターの大きさの関係上パーツごとに分割印刷後、接着剤を用いて1両のモデルへと仕上げました。香川高専と香川大学で1両ずつ作成し、計2両が塩江町に寄付されました。
実物は2019年8月10日~9月23日に塩江美術館で行われる企画展「塩江温泉鉄道-風景と記憶-」で

展示される予定です。

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2D DESIGN DRAWING

発見した図面は旧規格で書かれており、現在使用されている規格に書き直す作業も行いました。

劣化して読めない部分や当時の規格品などの理由で省略されている部分などがあるため、まだ完成していませんが今後も完成に向けて解析を続けていきます。

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